ご挨拶

2012年6月18日 (月)

ごあいさつ

 この度、5月より国立市商工会青年部部長を仰せつかりました板坂克二と申します。これから3年間、国立市商工会青年部の更なる発展のために精進してまいりたいと思いますので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。

 一番最初の部長ブログにあたり、この国立市商工会青年部がどういうものか、どんな想いでこれから活動していきたいと思っているのか、そうした想いを、ちょうど今から3年前の商工会青年部の主張大会で出場した際に発表させて頂きましたので、多少長くはなりますがその主張内容を冒頭の僕のあいさつに代えさせて頂きます。
 

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   青年部が作り出すつながりのある社会


 高度経済成長を続けてきた日本が今、立ち止まり行き先を見失っています。
一体何が失われてしまったのでしょうか?

「五月雨を集めて早し最上川」

 日本を代表する俳人、松尾芭蕉はみちのく山形を訪れた際、急流で豪壮な最上川の流れを見て「まるで梅雨の雨を1つに集めたように最上川の流れは早くすさまじいことよ!」と感銘し、この句を作ったと言われています。

 日本三大急流の1つ最上川が流れる山形県は、私の故郷です。紅花の生産地として名高い山形県は河北町という町で生まれ育ちました。幼い頃、我が家の周りは見渡す限り田んぼと畑が広がり、道で畑仕事をしているおじいちゃんに会えば

「おぅ、かっちゃん、ほれ、これもってげ」

と私の小さな手のひらに、真っ赤に色づいたさくらんぼを山ほどのせてくれました。酒屋さんは配達というよりも、むしろお茶のみに来たんじゃないかと思うほどいつも祖父母と話が盛り上がり、町の様々な情報を教えてくれました。お酒以外のほしい物を伝えれば、次の配達の時に買ってきてくれて、困ったことがあれば専門の職人さんを紹介してくれる、そんな頼れる町の便利屋さんのような存在でした。もちろん、となり近所の人たちとのつきあいも深く、私は地域の人たちと密接に関わりながら成長していったのです。

 時は流れ、成人した私はテレビ番組制作会社への就職を機に故郷を離れ、上京。仕事への夢と希望を抱いてやってきた憧れの東京で、刺激的な毎日を送っていたある日、私は人生の伴侶となる女性と出会いました。そして、その結婚が、私の人生をガラリと変える転機となるのです。
 
 

 妻の実家は国立で薬局を営んでいました。35年前、義理の両親が夫婦二人でゼロから築いたお店です。父が亡くなってから、母一人で切り盛りしていました。その母が大病を患った時、私と妻は何日も何日も話し合いを重ね、「両親が築き上げたお店を次の世代へ繋ぎたい」と強く思い、国立に移り住み、二人でお店を手伝うことを決心したのです。

 しかし、何も知らない土地で、畑違いの仕事をすることになった私は、正直不安もありました。そんな私を察して、社長である義理の母親は「国立で同世代の仲間を作ったほうがいい」と商工会青年部への入部を勧めてくれたのです。「地元では無いこの国立で本当に仲間ができるのか…」そう思う気持ちもありましたが、とにかく時間の許す限り積極的に活動しようと決めました。

 国立市商工会青年部の活動の中で最も大きなウエイトを占める 一大商業祭天下市。といっても、この時の私はまだ天下市を体験していません。全く、右も左もわからないまま、何とか時間を作り、ただただ活動に参加しました。そして迎えた当日、私が目にしたのは、天下市会場を埋め尽くすほどの人だかり。長蛇の列を作る集客イベントの数々。百を超えるテントの中で威勢の良い声を上げ活気溢れる出店者。こんな大きなイベントを青年部が主催で行っていたのかと驚きました。

 大盛況の中、私にとって初めての天下市は、事故もなく無事に終わりました。反省会を含めた打ち上げでは、実行委員長を中心に、天下市の成功を喜び合う青年部の輪が広がり、気が付けばいつしか私もその歓喜の輪の中に入っていたのです。共に、活動してきた仲間にしかわからないこの達成感。言葉にできない高揚感。私は、青年部の一員であることを誇りに感じました。

 青年部にはつながりを深めるうえで最も大切な「共感」を得る瞬間が たくさんあることに気がつきました。同じ地域で、同じように商売を営む、同じ世代が集まる団体です。だからこそ、活動に真剣に取り組むくことで「共感」が生まれ強い絆で結ばれていくのです。

 あれから7年、私は国立市商工会青年部の副部長を務めています。今私たちは、強い絆で結ばれた青年部が中心となり、ここ国立で地域のつながりをもう一度作り出すために、ある取り組みを始めています。その取り組みとは、自分の事業所の名刺と青年部の名刺を繋げた特別な名刺をお客様に配るサービスです。その名刺の裏には、住宅賃貸、建設・建築工事、鍵・防犯、日用品配達、印刷、各種リフォーム、急な水漏れ、記念撮影などなど部員のお店でできることが簡潔にまとめてあります。そして、目立つ一言。「何でもお気軽にご相談ください!」私は、その名刺を「ここに書いてあることで、何か困ったことがあったら、すぐ言ってくださいね」と一言付け加えてお客様にお配りします。後日、そのお客様から薬屋の私に電話がかかってきます。

「トイレが詰まっちゃったんだけど…」

そこで私は、すぐ青年部の仲間である水道設備の部員に連絡します。
こうして、お客様と私のつながりの中に、新たに道設備の青年部部員が加わることになっていくのです。この小さな活動を青年部全体に浸透させ、続けていくことで、青年部活動を通し生まれるつながりを地域の中へと発展させてつなげていく…
これこそが、私が幼い頃に見た、つながりのある社会なのです!

 時代の流れとともに、モノは溢れ、生活は便利で快適になり、新しいコミュニケーションが急速に発達する一方で皆さん、人と人とのつながりはどうなりましたか?逆にどんどん失われてしまったと感じませんか?

 今こそ地域に根ざして商売を営む我々青年部が中心となり地域の中の点と点を線でつなぎ、失われたつながりを再構築していかなければならない時代なのです。
これからの、更なる高齢社会のために!
子供たちが、自分たちの地域をもっと愛するために!
「青年部が作り出す、つながりのある社会」
我々が地域の中で生き残る活路もそこにあるのです!

「五月雨を集めて早し最上川」

 
最上川には406本の支流があります。この支流が1つに集まり、大きな大きなうねりとなり、激流となるのです。
 
全国には1900の商工会青年部があります。この全国の青年部が それぞれの地域で本気になって、もう一度つながりのある社会を作り出そうとしたら、1900が1つに集まれば、大きな大きなうねりになるのではないでしょうか!
私は信じています!
青年部がつくる、つながりのある社会を!
青年部なら、日本を変える激流になれると!

失われたものを、とりもどすために・・・

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 最後まで読んで頂きありがとうございました。
僕たちは地域振興だけでなく、今後失われてしまった地域のつながりを再構築していかなければならないと考えています。いきすぎた個人主義が進む中で、古き良き日本の風景を取り戻すべくこれからも全力で活動してまいります。 皆様のご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

              国立市商工会青年部 部長 板坂克二

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